前回は弦張力が高くなるプロセスをみたが、そこでわかったことは、
- 屈曲点を越えて張力を変化するのは、屈曲点を挟む両側にしきい値より大きな張力差があるときで
- 各点に角度があることで張力はY方向の分力とZ方向の分力の合力となる
- このことから sc1.0 > sc1.1 > sl といえる
ということだ。そして屈曲点を挟む両側全てで、張力の水平方向の分力が釣り合うと、この弦は打弦に対する音程保持力を得る。
釣り合うのはZ方向だけではない。各屈曲点では、張力が接触点を押すY方向の分力とその点が弦を押し戻す力が、当然釣り合っている。